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赤福|三重県・伊勢

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作りたてが食べられる伊勢の本店

今年のお正月、東京のお伊勢さんと呼ばれる飯田橋の東京大神宮へお参りに行ったとき、境内で参拝者に赤福を配っていました。何年か前にはスキャンダルもあったけれど、やはり伊勢の名物といえば赤福なのだなぁなどと感慨深く思いながら、本場・伊勢の赤福本店では、作りたての赤福がその場で食べられるらしいと聞き、今回の伊勢旅行の際、おはらい町通りにある本店を訪ねてみることにしました。

伊勢神宮・内宮前の大鳥居。赤福本店は、内宮近くに栄えるおはらい町の中にある。 宝永4年(1707年)に創業した赤福の本店。堂々の店構え。 おはらい町には、赤福のほか、800mにわたる美しい石畳の通りに、お伊勢さん特有といわれる切妻・入母屋・妻入り様式の家屋が軒を連ねている。

創業宝永4年と書かれた大きな看板。箱入りの赤福を売る店舗入口の売店で赤福3個280円(良心価格です)のチケットを買い、五十鈴川を臨む奥座敷に進むと、店員さんが薪で沸かしたお茶と一緒に赤福を持って来てくださいます。まさに作りたて。製造現場も見られます。ほどよい甘さのたっぷりのこしあんで覆ったモチモチのやわらかい赤福は、文句なしのおいしさです。

作りたての赤福が食べられるのは、本店だけの特権。かつて江戸時代、お伊勢参りの目的地を目の前に、このひと皿の赤福と一服のお茶が、きっと多くの疲れた旅人の体を癒したことでしょう。昔から変わらない風景と、変わらない名物に、江戸にタイムスリップした気分をひととき楽しんだのでした。


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